野良猫の侵入防止対策について

 近年、野良猫による被害苦情が増えています。その一例として、野良猫が自宅を住処にすることによる糞被害等があります。では何故、野良猫は自宅に侵入して住み着いてしまうのでしょうか。それは、そこが猫にとって住みやすい環境であるからです。

 以下に野良猫が住みにくい環境作りの方法として、侵入防止対策を紹介します。

侵入防止対策

設置物による防止

 猫の侵入経路や休息場所に物を設置して、猫の侵入を防止する方法です。以下に、その例を挙げます。

a. 侵入経路に水を撒く。

b. 大きめの砂利や段ボールを地面に敷き詰める。

c. 棘のある植物を植える。 例:薔薇、サボテン、柊等

d. 市販の猫よけマットや網を設置する。

e. 猫が乗り越えられない高さのネットやマットを設置する。

匂いによる防止

 猫が嫌う匂い等により猫の侵入を防止する方法です。ただし、匂いは時間の経過で薄れる恐れがあるため、反復して実施することが好ましいと思われます。以下に、その例を挙げます。

a. 市販の野良猫対策用の忌避剤を散布する。

b. 薄めた酢・木酢液・竹酢液をスポンジ類に染み込ませて庭に設置する、もしくはスプレーとして庭に散布する。

c. 柑橘系の匂いを発するもの(果物の皮、同じ匂いの薬剤)を設置する。

d. タバコの灰、コーヒーかすを庭に散布する。

e. 猫が嫌う匂いを発する植物を植える。 例:レモングラス、ランタナ、ハーブ 等

f. その他の猫が嫌う匂いを発するものを設置する。 例:ニンニク、シナモン、石鹸、正露丸等

猫対策グッズによる防止

 猫が実際に現れた際に、市販の猫対策グッズを使用して追い払う方法です。ただし、人間が直接追い払おうとすると襲われる可能性もあるため、十分に注意する必要があります。以下に、その方法を挙げます。

a. 超音波発生装置

b. 散水装置(スプリンクラー等)

c. 音発生装置(低く響く音が苦手です。)

d. 光発生装置

e. 水鉄砲

f. 防犯ブザー

まとめ

 上記の侵入防止対策は、方法の一例です。猫にも個体差があるので、まずは餌を与えず、色々な対策を試してみてください。ただし、猫は愛玩動物であり、虐待するような過剰な追い払いは禁止されています。猫の習性を利用して、猫が侵入しづらい環境を作りましょう。

参考資料

更新日:2021年10月15日