桜ヶ池
遠州七不思議のひとつ「龍神伝説」ゆかりの池

標高四十メートル、小高い山の上にある桜ヶ池(さくらがいけ)は、東西北の三方を原生林に囲まれ、深い緑色の水をたたえる神秘的な池。
二万年前、丘陵の谷を砂がせきとめ、そこに涌いた水が池となって現在に至ります。
桜ヶ池の伝説
比叡山の名僧 皇円阿闍梨(こうえん あじゃり)は、世の中の人々を救済したいと自ら悟りをひらくため、難行苦行を重ねました。
しかし、仏法をきわめることは非常に困難であると知り、56億7千万年後に出現するという弥勒菩薩から直接教えをいただく以外に、悩みから人々を救う方法がないと考えたのです。
ところが、人間の寿命ではこの願いは叶いません。
そこで、平安時代末期、嘉応元年(1169年)6月13日、阿闍梨は龍に姿を変えて、桜ヶ池に入定(にゅうじょう)されたと伝えられています。
遠州七不思議
遠州地方にはこの桜ヶ池の龍神伝説を筆頭に、「遠州七不思議」と称されるさまざまな奇談が伝えられています。
「波小僧伝説」
漁師に捕まった海坊主が、逃してくれたお礼に海鳴りの音で天気を知らせるという話。
「小夜中山夜泣石」
強盗に殺された女性から生まれた赤ちゃんを、観音菩薩が水飴で養う悲話。
「京丸牡丹」
村長の娘と旅の若者の悲恋の話。
「三度栗」
子供たちに栗をご馳走された弘法大師が、一年に三度実がなるよう栗の木に願を掛けた話。
「無間の鐘」
末法思想を嘆いた住職が、問題の鐘を地の底へ埋めてしまう話。
「大興寺の墓石」
大興寺の僧侶が他界すると必ず川の中に落ちるという不思議な石の話。
※遠州七不思議は、文献等により多くの解釈があり、その物語も十三話を超えストーリーの詳細もさまざまです。
ここでは、桜ヶ池池宮神社社務所発行のしおりを参考にさせていただきました。
春にはお花見
毎年3月下旬~4月には桜の花が咲き、桜景色が広がります。
池のほとりをゆったりと散歩しながらのお花見もおすすめです。
住所
〒437-1604
静岡県御前崎市佐倉5162
定休日
無休
交通アクセス
お車でお越しの方
東名高速道路 菊川I.Cより南下(約30分)
公共交通機関をご利用の方
JR菊川駅より、しずてつジャストラインバス「浜岡営業所」行き。
↓(約40分)
自主運行バスへ乗り換え、「桜ヶ池」下車し、徒歩。
↓(約5分)
池宮神社
駐車場
無料
桜ヶ池 電話番号
0537-86-2309(池宮神社)
- この記事に関するお問い合わせ先
-
商工観光課
〒437-1692 静岡県御前崎市池新田5585番地
電話:0537-85-1135
ファックス:0537-85-1156
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更新日:2018年03月09日